〔寸法|関西間〕
長さ1間 × 幅1尺6寸(約1,910 × 484.8)
〔秋田杉とは〕
「天然秋田スギ」は、木曽ヒノキ、青森ヒバと並び、日本三大美林の一つに数えられる銘木です。その美しさと品質の高さから、全国的に評価の高い銘木の一種です。
流通する秋田杉は、大きく2種類に分類されます。一つは、人の手で育てられた人工林から伐採される「秋田杉」、もう一つは、自然の中で時間をかけて成長した「天然秋田杉」です。
「秋田杉」は、間伐などの管理を受けながら育つため、成長が早く、一般的に50~60年ほどの樹齢で伐採されます。
一方、「天然秋田杉」は、自然の厳しい環境の中でゆっくりと成長を続け、樹齢が200~250年にも及びます。成長が遅い分、年輪が細かく緻密で、その繊細な美しさが特徴的です。しかし現在では、資源が枯渇しているため伐採量が減少し、価格も高騰しています。
理想とされる「天然秋田杉」の木目は、細かく均一であることが望まれますが、実際には、木目の幅が部分的に異なることが一般的です。木目が広く不均一なものや、節が多いものは等級が低い素材とみなされます。
秋田杉が自生する森林は、日光があまり差し込まない密林が多く、そこで育つ杉は強い耐陰性を持っています。
歴史的には、文禄2年(1594)に豊臣秀吉が伏見城を築く際、全国から建築用材を調査した結果、秋田杉が選ばれたことで全国的に脚光を浴びる銘木の一種となりました。江戸時代には江戸城の増築などにも使用され、その人気は更に高まりました。しかし、供給できる資源には限りがあり、現在では非常に希少価値の高い銘木として広く知られています。
住所:大阪府摂津市鳥飼銘木町15-17
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